6月・7月の時候の挨拶文例集|梅雨から盛夏にかけての挨拶に

6月と7月は、季節の移ろいを感じる時期。
雨の季節から、日差しの強い夏へと変わるこの頃は、
相手の体調や季節感を気遣う言葉選びが大切です。
この記事では、梅雨から盛夏にかけて使える時候の挨拶をまとめました。
6月の時候の挨拶
季節の特徴
梅雨入りを迎え、雨や湿気が多くなる6月。
相手の健康を気遣う言葉や、しっとりとした情景を表す表現が向いています。
代表的な時候の挨拶(漢語調)
表現 | 読み方 | 意味・使う時期 |
---|---|---|
初夏の候 | しょかのこう | 6月上旬、夏の始まりを感じる頃 |
向暑の候 | こうしょのこう | 暑さに向かう時期に |
梅雨の候 | つゆのこう | 梅雨入りの頃に使う代表的表現 |
入梅の候 | にゅうばいのこう | 梅雨に入った時期に |
長雨の候 | ながあめのこう | 雨が続く中旬以降に |
やわらかい日本語表現
- 雨に濡れた紫陽花が美しい季節となりました。
- 梅雨空が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 湿気の多い季節、どうぞご自愛ください。
6月の文例
梅雨の候、皆さまにおかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
雨に映える紫陽花の花が美しい季節、
どうぞ体調を崩されませんようご自愛ください。
7月の時候の挨拶
季節の特徴
夏本番を迎える7月。
暑中見舞いや、夏のご挨拶を送る時期としてもよく使われます。
明るく元気な印象の言葉が好まれます。
代表的な時候の挨拶(漢語調)
表現 | 読み方 | 意味・使う時期 |
---|---|---|
盛夏の候 | せいかのこう | 7月中旬〜下旬、夏真っ盛りの頃 |
小暑の候 | しょうしょのこう | 7月初旬(7日頃)に |
大暑の候 | たいしょのこう | 7月下旬、一年で最も暑い頃 |
炎暑の候 | えんしょのこう | 猛暑を表す言葉 |
向夏の候 | こうかのこう | 夏に向かう頃(初旬〜中旬) |
やわらかい日本語表現
- 蝉の声が聞こえる季節となりました。
- 夏の日差しがまぶしい季節ですね。
- 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
7月の文例
盛夏の候、貴社ますますご隆盛のこととお喜び申し上げます。
暑さ厳しい折ではございますが、皆さまのご健康をお祈り申し上げます。
引き続きご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
ビジネス挨拶状での使い分けポイント
- 6月は梅雨の風情と健康を気遣う表現を中心に。
- 7月は元気・活気・夏らしさを意識して明るい印象に。
- お中元や暑中見舞いの挨拶にも応用可能です。
まとめ
- 6月は「梅雨」「紫陽花」「雨」「涼」をテーマに。
- 7月は「盛夏」「向日葵」「蝉」「青空」など夏を感じる表現を。
- 季節に寄り添った言葉が、丁寧で印象的な挨拶状を作ります。
しっとりとした梅雨のご挨拶から、明るい夏のご挨拶へ。
季節を言葉で伝えることで、読み手の心に残る挨拶状になります。
関連リンク
- 4月・5月の時候の挨拶文例集はこちら
- 8月・9月の時候の挨拶文例集はこちら
- 挨拶状の基本マナーと書き方はこちら