ビジネス挨拶状に使う「時候の挨拶」とは

平素より挨拶状発送ONLINEをご利用いただきありがとうございます。
今回は「時候の挨拶」について、解説と月別の時候の挨拶例を紹介しています。
挨拶状作成の参考にしていただければ幸いです。


挨拶状の冒頭には「時候の挨拶」を入れるのが一般的です。
これは季節に応じた表現を用いて相手への思いやりを示すものであり
堅苦しい文章の中にも温かみを添えてくれる大切な役割を持っています。

例えば春なら「陽春の候」「桜花爛漫の折」など明るさや芽吹きを感じさせる言葉がよく使われます。
夏であれば「盛夏の候」「酷暑の折」といった暑さを表すものが定番です。
秋には「錦秋の候」「爽秋の折」冬には「厳寒の候」「歳末の折」などが選ばれます。
こうした言葉を一文添えるだけで文章全体がぐっと引き締まります。

また時候の挨拶はカレンダーのように「今日は〇月だからこの表現」ときっちり決まっているわけではありません。
地域の気候や相手の状況に合わせて使うと自然です。
例えば四月でも寒さが残っている地域なら「春寒の候」とするなど実際の体感に近い言葉を選ぶと違和感がなくなります

続いて、月別の代表的な時候の挨拶をご紹介します。

月別の代表的な時候の挨拶

それぞれの月で、上旬・中旬・下旬や、その年の気候に合わせて使い分けることで、より季節感の伝わる丁寧な文章になります。

1月

  • 新春の候、初春の候: 主に松の内(1月7日または15日ごろ)までに使うのが一般的です。
  • 厳寒の候: 寒さが厳しい時期にいつでも使えます。

2月

  • 立春の候: 2月4日ごろの立春を過ぎてから使います。暦の上では春ですが、まだ寒い日が続くため、「余寒」という言葉が続きます。
  • 余寒の候: 立春以降、まだ寒さが残る時期に使います。
  • 向春の候: 春に向かっていく季節感を表します。

3月

  • 早春の候: 3月上旬に適しています。
  • 春寒の候: 春でありながらまだ寒さが感じられる時期に使います。
  • 春暖の候: 暖かさを感じられるようになった3月下旬などに使います。

4月

  • 陽春の候: うららかな春の気候を表す言葉です。
  • 桜花爛漫の候、春爛漫の候: 桜が満開の時期にぴったりの挨拶です。

5月

  • 新緑の候: 木々の緑が美しい季節に最適です。
  • 薫風の候: 若葉の香りを乗せた風が心地よい季節感を表します。
  • 立夏の候: 5月5日ごろの立夏を過ぎてから使います。

6月

  • 入梅の候: 梅雨入りした時期に使います。
  • 梅雨の候: 梅雨の時期全般で使えます。
  • 向暑の候: 夏に向けて暑さが増してくる時期に適しています。

7月

  • 盛夏の候、酷暑の候、大暑の候: 夏の最も暑い時期に使います。

8月

  • 立秋の候: 8月7日ごろの立秋を過ぎてから使います。
  • 残暑の候: 立秋を過ぎてもなお暑さが続く時期に使います。8月下旬まで使えます。
  • 晩夏の候: 夏の終わりを感じる時期に使います。

9月

  • 初秋の候: 9月上旬に適しています。
  • 新涼の候、秋涼の候: 朝晩などに涼しさを感じられるようになった頃に使います。

10月

  • 爽秋の候: 空気が澄みわたり、爽やかな季節感を表します。
  • 錦秋の候: 紅葉が美しい季節に使います。
  • 仲秋の候: 秋たけなわの季節感を表します。

11月

  • 晩秋の候: 秋の終わりを感じる時期に使います。
  • 向寒の候: 冬に向かって寒さが増してくる時期に適しています。
  • 立冬の候: 11月7日ごろの立冬を過ぎてから使います。

12月

  • 師走の候、歳末の候: 年末の慌ただしい雰囲気を表し、12月中旬から下旬にかけて広く使えます。
  • 初冬の候: 12月上旬に適しています。

まとめ

ビジネス挨拶状では「時候の挨拶」に続けて「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」など相手を気遣う言葉を添えるのが基本です。
文中に季節感を取り入れることで形式的になりすぎず読み手に心配りを伝えることができます。

本記事が皆様のお役に立ちましたら幸いです。

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